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本願寺からのお知らせ

令和7年11月法話会動画『法話会 御正忌報恩講 信心はいただくもの』配信のお知らせ

2025年11月21日

令和7年11月法話会動画『法話会 御正忌報恩講 信心はいただくもの』を配信しています。
どうぞご覧ください。

今年も報恩講が近づきました。

報恩講で拝読される『御伝鈔』、上巻第七段のお話です。

 

他力の信心は、「ああでもあろうか、こうでもあろうか」と、

中々とらえにくいものです。

自分で思案して信じる自力の信心ではなくて、

阿弥陀仏より賜るのが他力の信心であることが、

親鸞聖人の故事によって、わかりやすく示されています。

 

『御伝鈔・上巻第七段』

上人 親鸞 のたまはく、いにしへわが大師聖人 源空 の御前に、

聖信房・勢観房・念仏房以下のひとびとおほかりしとき、

はかりなき諍論をしはんべることありき。

そのゆゑは、「聖人の御信心と善信(親鸞)が信心と、いささかもかはるところあるべからず、ただひとつなり」

と申したりしに、このひとびととがめていはく、

「善信房の、聖人の御信心とわが信心とひとしと申さるることいはれなし、いかでかひとしかるべき」と。

善信申していはく、「などかひとしと申さざるべきや。そのゆゑは深智博覧にひとしからんとも申さばこそ、

まことにおほけなくもあらめ、往生の信心にいたりては、

ひとたび他力信心のことわりをうけたまはりしよりこのかた、まつたくわたくしなし。

しかれば聖人の御信心も他力よりたまはらせたまふ、善信が信心も他力なり。

かるがゆゑにひとしくしてかはるところなしと申すなり」と申しはんべりしところに、

大師聖人まさしく仰せられてのたまはく、

「信心のかはると申すは自力の信にとりてのことなり。すなはち智慧各別なるゆゑに信また各別なり。

他力の信心は、善悪の凡夫ともに仏のかたよりたまはる信心なれば、

源空が信心も善信房の信心も、さらにかはるべからず、ただひとつなり。

わがかしこくて信ずるにあらず、信心のかはりあうておはしまさんひとびとは、

わがまゐらん浄土へはよもまゐりたまはじ。よくよくこころえらるべきことなり」と云々。

ここに面面舌をまき、口を閉ぢてやみにけり。


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真宗東派 嵯峨本願寺 京都市右京区嵯峨鳥居本北代町21